久遠の絆

「シェイルナータさまー!!」


ふたりは、緑と赤の光の粒になって、空へと上って行った。


後には、緑と赤の石が残っていた。


それを拾い上げたシドは、「いよいよ、俺達も最後って事だな」と物憂げに言った。


「うん」


「もし、また会えたら、今度はお前と恋人になりたいな。蘭、お前が好きだ」


「シド……」


胸が熱くなる。


「わたしも、シドが大好きだよ」


「まあ、今は、その好きで我慢しといてやるよ」


言って、シドは片目をつぶって見せた。


カイルを見た。


「私も、蘭さまに再びお会い出来ることを願っています」


「うん……」


カイルと蘭の間で、さまざまな想いが交錯した。


けれど、胸がいっぱいになり過ぎて、告げることが出来ない。


「カイル。ありがとう」


そう言うだけで、精一杯だった。


「お慕いしています。蘭さま」


はっとして顔を上げると、もうそこにカイルの姿はなかった。


シドの姿も。


「カイル!シド!」


呼んでも、返事はない。


手に握り締めている物に気付いた。


「なに?」


開いてみると、そこには四つの石。


そして、いつの間にか蘭は、ふわふわと宙に浮いていたのだ。


「ここは……?」