「なんか、久し振りな感じ」 暗闇の中で、蘭は暢気にそんなことを思っていた。 けれど、禍々しいものは感じない。 感じるのは強い哀しみだ。 思わず釣られて泣き出してしまいそうな程の、哀しみだった。 「これは、わたしのじゃない」 では、誰のだ? 『わらわじゃ』 不意に闇の中から声がした。 「だれ?」 『わらわは、セイア』 「え、セイアさん?!」 何故、彼女が?