久遠の絆

◇◇◇





その場にいた者すべてが、「何でお前がこんなとこに」状態だった。


それもその筈。


普通なら、決して顔を合わせることのない者同士だったからだ。


特にシドとカイルは。


互いの顔を確認するように凝視し合っている。


その異様な空気に気付かないでいるのは、光に気を取られている蘭だけだ。


「イーファンさん、教えて下さい!」


「蘭さん。興奮するのは良くありません。また後ほど説明しますから、今はシャルティと部屋に戻って下さい」


「嫌です」


扉からの光は徐々に薄くなっている。


そして、やがて消えてしまった。


「消えたな」


シャルティが複雑そうな顔をして呟いた。


やはり不思議な現象には、なかなか慣れないらしい。


「ね、もう大丈夫ですから。それよりもあちら、どうにかした方がいいのでは?」


言って、イーファンが部屋の外を指差した。


釣られて、蘭もそちらを見た。


固まった。


そして、何も聞こえなくなった。


空間には、彼と自分しかいない。


そんな感覚に陥った。



「カ……イル……?」



黄金の髪が揺れる。


薄緑色の瞳が、蘭を捕らえた。