久遠の絆

「蘭、どうした?!」


部屋に飛び込んだシャルティが見たものは。


掛け物を頭からすっぽり被り、ベッドに突っ伏している蘭の姿だった。


「蘭、蘭、どうした?!」


「あれ……」


か細い声と共に、腕だけ動かして指差した。


掛け物の中から、顔を出そうとはしない。


「あれ?」


シャルティと、遅れて入って来たイーファンも、指差された方を見た。


棚がぼんやり光っている。


いや、棚ではない。


棚に据え付けられた扉。その扉の中から、光が漏れていたのだ。


「なんだ、あれは」


シャルティはイーファンを振り返った。


イーファンは光を凝視していた。


「イーファン?」


「反応した……」


「ん?何だ」


怪訝そうにするシャルティに、「いいえ、何でもありません」とごまかすと、

「シャルティ。ひとまず蘭を自室に連れて行って下さい。落ち着けるように静かな環境を」


「ああ、分かった。蘭、起きられるか?」


「教えて下さい」


「何を?」


蘭は掛け物を跳ね退けて起き上がった。


「イーファンさん、教えて下さい。何が反応したんですか?」


その頃には、カイルたちも部屋の外迄来ていた。


そして騒ぎを聞き付けた、シドやマトも。


扉から漏れ出る光に対してだけでなく、集いし者すべてが互いに瞠目したのだった。