久遠の絆

◇◇◇





食堂の丸テーブルには、シャルティとイーファン、カイルたちが着いている。


他に人がいないのは、人払いがされているからだろう。


「食事を今用意させている。お疲れになったでしょう?」


シャルティは労るような視線を、カイルに向けた。


「リハビリがてら歩いていたのですが、足が不自由なことがこれ程大変なことかと、身に染みて知りました」


「最近のことで?」


「いえ。数ヶ月前のことなのですが。なかなか」


「それは、お辛いでしょうね」


演技ではない。


彼は本気で労しいと思っている。


人の良さは筋金入りらしい。


カイルはこのような場所で、そのような人物に出会えたことを素直に喜んでいた。


「私はシャルティと言います。こちらは、イーファン。お名前をお聞きしても?」


「僕はニアスって言います。あ、あの、こちらはどのような所なんですか?」


傍らに座る少年が割って入った。


「あ、ああ、ニアス。ま、いわゆる反政府組織って言うのかな。現政権に不満を持つ者が集まってるんだ」


「……あっさり、言うんですね」


ニアスは面食らっている。


「別に隠すことじゃないだろ?それより、名前」


「主に、どんな活動を?武器の調達なんかはどうしてるんです?皆さん、毎日訓練を?」


矢継ぎ早に質問を投げ掛けるニアスに、シャルティは苦笑を浮かべた。


「それは、おいおい教えてやるさ。それより、彼の名前を聞いてるんだが。教えたくない理由でもあるのかい?」


ぐっと詰まるニアスに、主と思われる青年は、

「ニアス。彼らに世話になる以上は、こちらも隠し事はするべきではないよ」

と言い、それまで被っていた外套のフードを外した。


フードに隠れていた黄金の髪が零れ落ちる。


シャルティとイーファンは目を見張った。