久遠の絆

「左様。子供だましですな」


言った途端、銃弾の音が後ろから飛んできた。


機転の利く者が、兵の中にもいたらしい。


「うひょ!」


叫んで、ランデルが脇の通路に飛び込んだ。


シドとカイゼライトもそれに続く。


「さてさて、どうしたものか」


こんな状況でもどこか暢気なランデルに、結局どうにかなるのではと思わされてしまう。


「これぞまさに一蓮托生。お仕えするお2人とそのようなことになりましたことは、身に余る光栄」


「訳分かんねえこと言ってないで、行くぞ」


シドはすでに一人、通路の奥に向かって歩き出そうとしていた。


その後をカイゼライトが追う。


「この先には何が?」


「司令官室。と、そっから直接上に行けるエレベーター」


「なるほど」


また後ろでドーンと音がした。


「ランデルか」


「ああ。またごそごそしてたから」


ドーン!


重く響く爆音が何度となく聞こえてくる。


もしかしたらランデルは、煙幕以外の爆発物まで使用しているのかもしれなかった。


その爆音を背中で聞きながら、2人は一つの扉に辿り着いていた。


シュッと空気の抜ける音と共に、扉が自動で開く。


シドとカイゼライトは臆することなく中へと入って行った。


「シド・フォーン!」


「知り合いか?」


「いや、知らんな」


ガルーダではない国の一個中隊の部隊長など、向こうは知っていても、こちらは知らないのは当然だった。


だが今はその方が都合がいい。


遠慮なく頼み事が出来る。


「エレベーターを使わせてくれ」
と。


小肥りの部隊長は顔を真っ赤にして、

「何を馬鹿なことを!」

などと逆上している。


「シド・フォーン自ら来てくれたのだ。この機会を逃す訳にはいかん!」