久遠の絆

洞窟へ吸い込まれるように伸びる指輪の光。


その洞窟へ、シャルティも入って行く。


先程の精鋭部隊だろうか。


武器を持った数人が、その入り口に立っていた。


「さっきは驚いただろう?いきなり銃を向けられて」


「え、ええ」


「俺は必要ないって言ったのに、一人じゃ危ないって心配する奴がいてさ。あんな形になっちゃったんだ。ほんと、ごめんね」


「いえ、仕方ないですよ。それは」


「実際撃たれてたら、恨んで出てやるとこだけどね」


「マヤ」


口を尖らせて憎まれ口を叩くマヤを、マトは慌ててたしなめた。


「ははは。彼女はけっこう気が強いんだ。彼氏、尻に敷かれてる?」


「妹です」


マトは即座に訂正した。


「え、そうなの?俺てっきり、君たち恋人同士だと。ああ、でも、よく見れば似てるかなあ。まあ、それにしても、妹さんにやられるだろ?」


「……ですね」


「兄さん!」


「ああ、ここ、少し声小さ目でね。ぽろぽろ崩れるからさ」


大きい声を出させるのは誰だと言いたいマヤだった。


マトはシャルティとそんな他愛のない会話を交わしていると、どんどん彼に惹かれていくのが分かった。


生まれながらに、人の中心に立つよう運命付けられた人なのかもしれない。


(ここに、この人の許にいるのか。ラン?)


マトはぐっと拳を握り締めた。


指輪の光は洞窟の奥へと伸びている。