久遠の絆

「そうだな」


ややしてシャルティは顔を上げ、マトを見て微笑むと近付いてきた。


それなりに背の高いマトよりも、まだ頭一つ分ほど高いシャルティに見下ろされ、マトは圧迫感を感じながらシャルティの言葉を待った。


「君の捜し人は男か女かで言えば、女だろ?」


マトはどきりとしたが、何とか平静を装って表情を変えないでいる。


「あれ?答えられない?探すの、手伝おうかと思ってるんだけど?」


「……」


信用出来るか出来ないかで言えば、恐らく出来る人物なのだろうと思う。


けれど。


「あまり他の人には……」


「ん、そっか。じゃあ、あいつらは帰すよ」


そう言って、シャルティは待機する精鋭部隊に手を振った。


彼らはすぐに構えた銃を下ろすと、向こうのほうへ戻って行った。


「さ、これで俺だけになった」


そう言って、にこりと笑うシャルティ。


人の好さが滲み出るような笑みだった。


「えっと……」


マトは困った。


おいそれと他人には言えない話だ。


シャルティがいくら協力してくれると言っても、あの少女のことを言うわけにはいかない。


「お気持ちは嬉しいんですが……」


「君の指輪」


その言葉と共に、シャルティの瞳に今まではなかった鋭い光が灯った。


「ずっと光が出てる」


「あっ……」


思わず体の後ろに隠してしまうマト。


シャルティはそれを可笑しそうに見ながら、「素直だね」と呟いた。