久遠の絆

その様子を近くの岩の上から見ている者があった。


「旅人でもなさそうだな」


「ああ、あれはレーザー光線か?何かの探知器?」


「いよいよ俺達のことがバレたんじゃ」


男たちは顔を見合わせた。


「すぐに本部に知らせろ!それから応援を頼め」


「分かった」


一人が無線に飛び付くと、もう一人は銃の照準を岩山へ近付く二人に合わせた。


「同盟の奴が、アトゥマのことを調べにきたのか?」


そうなら生かして帰すわけにはいかなかった。










マトとマヤは、岩の上から狙われていることには気付かないでいた。


ただ一心に、緑の光を追っていた。


小さな岩の上を通り過ぎ、さらに南へと伸びる光。


そして光は一つの大きな一枚岩にぶつかった。


街道から少し外れたところにあるその一枚岩は、それ以上先に進むことを拒むように、どっしりとその場に腰を据えていた。


高さは大人の背丈で二人分ほど、横の長さは一つの艦船ほどもありそうだった。


奥行きはどこまであるのか分からない。


「きっとこの辺りに転がっている岩も、元はこんな風に一つの大きな岩の塊で、それが水流や風雨の浸食によって、徐々にばらばらになっていったんだ」


「へえ、そっかあ」


兄の意外と博識なところに感心しつつ、マヤはぺたぺたと岩肌を触っている。


「岩の向こう側がどうなっているか、回り込んでみよう」


光は依然として壁にぶつかったままだった。


岩の壁に沿って数十歩歩くと、ようやく一方の端に着いた。


岩が転がる足場の悪いところを乗り越えて、向こう側を覗き込んでみると、そこには予想だにしなかった光景が待っていた。