久遠の絆

「ここには私の結界を張っていますから、ヘラルドがそれを破ることはまず出来ません。何故なら、彼にはそのような力はないからです。ここにいれば安全ですよ」


そう言って、安心させるように蘭に微笑みかけた。


「さあ、元気を出して。私も極力、カイル・アルファラの行方を探りましょう。ですから、ね。今はまだ、落ち込む時ではありませんよ」


「イーファンさんは……」


「なんでしょう」


「ご自分も辛い思いをされたのに、どうしてそんなに他人に優しく出来るんですか?」


「それが、こいつのいいとこだよな」


シャルティもうんうんと首を縦に振っている。


「ふふ……私は優しくありませんよ。先程も申し上げたように、私はヘラルドに復讐しようとしている。そのためには、あなたやシャルティたちの力が必要で。だから、それまでは元気でいて頂かないと困る。明かせば、独りよがりな考えです」


「誰にだって、思惑や打算はあるさ。それを、どんな風に形に表すかだ。その表し方で、そいつの人間性が決まる。そうだろ?」


ヘラルドがいい例だ。


そう言って、シャルティは浅く笑った。





イーファンのように、あらゆる哀しみや苦しみの果てに人に優しく出来るようになれたなら。


自分はもっと、自分を好きになれるのに。







カイル


今どこにいるの?