久遠の絆

「過ぎたことは過ぎたこと。過去は過去だ。悔やむ気持ちは分かる。だが、大事なのは今だ。今のお前には俺達がいる。一人の時には出来なかったことも、今ならやれる。
やろうぜ。俺達で」


シャルティは瞳を強く煌めかせた。


「だから……」


イーファンは微笑んだ。


「だから、私はあなたが好きなのですよ。シャルティ」


「お、お、お、俺もだ」


大の男が何を言い合ってるんだか。


と、シャルティは顔を赤らめたが、一方のイーファンは至って真面目だった。


「そう。あなたと出会えたことで、私の生は完成した。運命だったのです」


(だから!その顔でそんな科白言うなっつの)


先日から、どうにも調子の狂いがちなシャルティだった。


そんな二人の会話に置いて行かれている感じの蘭は、それでも“運命の出会い”という言葉に少なからず反応していた。


(わたしの運命の出会いは……)


やはり彼なのだろうと思う。


彼にとってそうではなくても、確実に蘭にとってはそうだった。


(彼のために、わたしはこの世界を救うんだよ)


そう。


そう思えば、頑張れる。


そんな気がした。




「あの」


「はい?」


口を開こうとしない蘭が少し心配になっていたイーファンは、ようやく彼女が会話に入って来たと顔を綻ばせた。


「何か気になることが?」


「はい、えっと……。イーファンさんのお話では、シェイルナータさまはヘラルドの味方みたいだったんですが、実際のシェイルナータさまとは大分違うように感じたんです。そんなヘラルドを匿ってただなんて、そんなこと、絶対ありませんよ」