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「妹を上手く言いくるめたのだな」
「ええ。大丈夫。あの子は私の言うことなら、何でも聞くもの」
「ふ……巫女姫というが、大したことないな」
行為のあとの束の間。
寝物語と言うにしては、冷めた空気が漂っている。
銀の守護者に選ばれた男が、冷笑を浮かべながら巫女姫を軽んじる。
シェイルナータはそのことに多少の良心の呵責を感じながらも、その男の胸に頬を寄せるのだった。
だが、ヘラルドはすぐに身を起こし、帰り支度を始めた。
シェイルナータは引きとめようとはしない。
また訪れてくれれば、それでいい。
身勝手な男に、彼女は溺れていた。
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