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ここは神殿ではない。
だが、清浄な空気に満ちた場所。
巫女姫の住まう家。
そして、姉も。
その姉の部屋に、汚れた欲望を持った男が現れた。
夜毎。
恋しい少女を抱いたあと、訪れる。
「ああ、ヘラルド……」
吐息と共に艶めかしい声を出しながら、ヘラルドに抱き着くシェイルナータ。
それを強い力で受け止めると、ヘラルドはすぐさま口づけた。
性急過ぎる動作で、女の着物を脱がしていく。
「ヘラルド……私は2番目でも構わない。でも今は、私だけを愛して……」
切なげに呻くシェイルナータに、ヘラルドは冷笑を浴びせた。
「お前を愛する?勘違いするな。抱きたいから抱く。ただ、それだけのこと」
冷たくあしらわれても、それすらシェイルナータには喜びとなるのか。
彼女は恍惚の表情で身を震わせるのだった。
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