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星愛はその神殿にて過ごすことになった。
神殿の奥深くに部屋を与えられ、禊の意味から表に出てくることは許されなかったが、イーファンに会うために彼女は度々部屋を抜け出した。
イーファンとの関係に、ナイルターシャが気付いてない訳はないだろうに、特に言及されることはなく、そのため二人は神殿での逢瀬を重ねたのだ。
彼に出会うために、ここに来たのだと。
彼に愛されるために、生きているのだと。
星愛は瑠璃の巫女としての役目など忘れたように、その恋に溺れていった。
そして数ヵ月後。
恋人達の前に災厄が訪れる。
初めはけして悪いものではなかったはずなのに。
どこかで一つ、歯車が狂ってしまったのか。
ナイルターシャの力を持ってしても、止めることは出来なかった。
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