***
ナイルターシャが最初に受けた神託とは。
『瑠璃の巫女を召喚せよ』
というものだった。
数日後、村の広場にて、ナイルターシャが「瑠璃の巫女」を異世界より召喚した。
この頃の、若く力に溢れた彼女には、容易い術であった。
空が輝き、ゆっくりと下へと降りてくる光の玉。
地上に降りると、光は和らぎ、そこから少女が現れた。
黒髪が腰まである、美しい少女だった。
何が起きたのか分からないとでも言うように、キョロキョロ周りを見渡す少女。
ナイルターシャはゆったりとした足取りで彼女に近付いた。
「こんにちは」
声を掛けると、彼女は臆することなく、ナイルターシャを真っ直ぐに見た。
「はじめまして、セイア」
セイアという少女は、すっくと立ち上がると、ナイルターシャを睨みつけた。
黒い瞳がキラキラと輝き、命の美しさに溢れている。
ナイルターシャの美貌には劣るが、それにも負けないくらいの人を引き付けて止まないものを持っていた。
***


