久遠の絆






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今から数百年前。


まだダンドラークが帝国ではなく、あまたある列強の一つであった頃。


ある村で、新たな巫女姫が選ばれようとしていた。


若く美しい、シェイルナータとナイルターシャ。


この双子の姉妹のどちらかが、神の神託によって巫女姫となるのだ。


どちらも同等の能力を持つ。


どちらが選ばれてもおかしくなかった。


そして神託が下る。


巫女姫となったのは、ナイルターシャ。


病弱な妹の方だった。


ナイルターシャは姉こそその座にふさわしいと思ったが、神の意志であるのだから甘んじて受けるよりなかった。



そして彼女は、後の世に『稀代の巫女姫』と讃えられることになるのだ。







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