久遠の絆

「ヘラルド……」


シャルティの部屋を後にしたイーファンは、自室に戻った所で、思い出したようにそう呟いた。


「やはり、世界の崩壊を望んでいるのか、貴様は」


常にない言葉使いで、件の男を毒づいた。


「させは、しない」


いつもは柔和な表情を一変させ、イーファンは険しい顔を窓へと向けた。


洞穴に造られたアジトに、唯一ある窓。


『星見』という占いをするイーファンのために設けられた窓だった。


そこから見えるのは、北の空。


その下には、ガルーダが、そしてダンドラークがある。


「星々の下で、お前は神を嘲笑うか、ヘラルドよ……」


許せない。


絶対に。


「神よ、宇宙よ。瑠璃の巫女に力を」


イーファンの願いを受け止めるように、星たちは輝いていた。