◇◇◇
「彼女は何者だ?」
親友に向けるにしては、やや厳しい目をしているシャルティ。
そんな視線を受け流すように、イーファンは穏やかに微笑んでいる。
行動派のシャルティにとっては、いまだベッドに縛り付けられていることは相当なストレスの筈で、そんなイライラも全て眼力に篭めているらしい。
しかしイーファンが動じている様子はない。
「なかなかに楽しいことを体験していらっしゃいましたね」
そう言って、イーファンはさも可笑しそうにくすくすと笑った。
「お前……この俺が、死ぬかと思ったんだぞ」
事の顛末は既に親友に話してあった。
シャルティの言葉を通して、映像までも見えたらしいイーファンは、当のシャルティよりも詳しく事態を把握しているようだった。
「彼女を無事な体で連れて来て下さった礼を、まだ言ってませんでしたね」
「彼女が誰なのか、知ってるんだろ?」
再度の問いに、ようやくイーファンも話す気になったらしい。
「あの少女は世界を救う鍵です」
「え?」
「世界は崩壊に向かっているということは、前にお話しましたね」
「まだ、いまいち信じられないけどな」
「ふふ……けれど今のあなたなら、この世界には人知を超えたことが起こり得るとご存知のはずです」
「まあ、な。それで、こうしてベッドに縛り付けられてんだし」
「もうしばらく我慢してくださいね。……前にお話した伝説の巫女姫。実は、彼女だけでは世界を救うことは出来ないのですよ」
「……それが、あの、か弱そうな女の子だっていうのか?」
「『瑠璃の巫女』。その存在こそが、世界を救うのです」
「彼女は何者だ?」
親友に向けるにしては、やや厳しい目をしているシャルティ。
そんな視線を受け流すように、イーファンは穏やかに微笑んでいる。
行動派のシャルティにとっては、いまだベッドに縛り付けられていることは相当なストレスの筈で、そんなイライラも全て眼力に篭めているらしい。
しかしイーファンが動じている様子はない。
「なかなかに楽しいことを体験していらっしゃいましたね」
そう言って、イーファンはさも可笑しそうにくすくすと笑った。
「お前……この俺が、死ぬかと思ったんだぞ」
事の顛末は既に親友に話してあった。
シャルティの言葉を通して、映像までも見えたらしいイーファンは、当のシャルティよりも詳しく事態を把握しているようだった。
「彼女を無事な体で連れて来て下さった礼を、まだ言ってませんでしたね」
「彼女が誰なのか、知ってるんだろ?」
再度の問いに、ようやくイーファンも話す気になったらしい。
「あの少女は世界を救う鍵です」
「え?」
「世界は崩壊に向かっているということは、前にお話しましたね」
「まだ、いまいち信じられないけどな」
「ふふ……けれど今のあなたなら、この世界には人知を超えたことが起こり得るとご存知のはずです」
「まあ、な。それで、こうしてベッドに縛り付けられてんだし」
「もうしばらく我慢してくださいね。……前にお話した伝説の巫女姫。実は、彼女だけでは世界を救うことは出来ないのですよ」
「……それが、あの、か弱そうな女の子だっていうのか?」
「『瑠璃の巫女』。その存在こそが、世界を救うのです」


