久遠の絆

蘭はあきらめ、瞼を閉じた。


抗うことが出来ないなら、甘んじて受けるしかないのだから。


父親の手が蘭の体に触れた。


氷よりもまだ冷たい手。


身をよじって逃れることもできず、蘭は声にならない悲鳴を上げた。


そして触れられた箇所が、見る間に黒く変色していったのだ。


「やめ……」


懇願するように父を見た。


だが父であるはずの男はやめようとせず、蘭の体に触り続けている。


(おかしい。死んでもいいと思っていたのに。こうなってしまうと生きたいと思う自分がいる)


蘭は自分の心すら推し量れないでいた。





生きたいのか。


死にたいのか。


お前はどっちなんだ?



客観的に尋ねてみても、答えなどは出てこなかった。