久遠の絆

渦を巻く。


ぐるぐるぐるぐる……。


繭がちぎれ、粉々になりながら、それでも少女に絡み付こうと寄って来る。


シャルティはそれを爆風の中で払いのけていた。


(やっぱり、無理なのか?!)


これで良かったのか悪かったのか、シャルティには分からなかった。


繭の外が見え隠れしているが、それでもここはまだ繭の中だ。


出られそうで、出られない。


繭の断片が顔に付く。


ねばねばとした感触は変わらない。


それが意志を持っているように引っ付いて離れないのだ。


払いのけているにもかかわらず、少女にもやはり断片は張り付いて、その箇所がまた黒く染まってしまっている。


「何だってんだよっ」


シャルティが思い余って叫ぶと、指輪の光が強まった。


その光が膨らみ、球状になって二人を包み込んだ。


ほのかに暖かな光の中で、シャルティは少女を抱きしめた。


折れそうなほどに細い、少女の体。


その体をこれ以上傷付けることのないように。


「いい加減、終わろうぜ」


自らにそう言い聞かせて、シャルティは再び繭の外へと飛んだ。


繭の断片が渦巻く空間の中を。


光の球になって。


脱出した---。