久遠の絆

◇◇◇





どれくらい経ってからだろうか。


シャルティが意識を取り戻したのは。


暗闇の中では時間の感覚すら麻痺しているようだった。


指の先はまだ痺れが残っていて、身体のあちこちが痛む。


「何だったんだ。あれは……」


呟きながら簡易ライトを取り出し明かりを点けようとした。


だが、点かない。


どうやら先程の電流でいかれたらしい。


(じゃあ、やはりあれは電流で……。俺を攻撃したのか?)


何のために?
誰が?


(こう暗くちゃ、何も分からんな)


シャルティは何とか立ち上がった。


所々火傷を負ったような痛みがあるし、流血をしている箇所もあるようだった。


だが、この程度の怪我で済むくらいの攻撃ならば、その意味がないのではないか。


(そもそも攻撃ではなかったのか?)


シャルティは頭を掻きむしった。


考えても分からないし、何と言っても何も見えないのだ。判断のしようがなかった。





『出て行って……』


その時か細い声を聞いた気がした。


「誰だ?!」


暗闇に目を凝らしたが何も見えない。


『ここを出て』


少し声が大きくなったような気がした。


それと同時に、ねっとりと体に絡み付くものの気配。


払い落とそうとしたが、それはさらに強く巻き付いた。


大蛇のように。


「何だってんだよ!」


こんにちは、処ではない。


(あちらさん、積極的じゃねえか)


ねっとりとしたものは、シャルティの首にも巻き付き締め上げる。


先程の電流とは違う。明らかに殺意を伴っていた。


キリキリと首が締まっていく。


息が苦しくなり、再び意識を手放しそうになった。


だけど。


「死ぬわけにはいかないんだよっ!」


シャルティは渾身の力で言い放った。