シュッ シュッ
シャルティの体が下がる度にロープが鳴る。
美しかった氷の水色はいつの間にかなくなり、次第に暗闇が穴を支配するようになっていった。
見上げれば、空も随分狭い。
大分下りてきたのだ。
けれど、まだ底は見えなかった。
(ロープがもたないかな、やっぱり)
クレバスがここまで深いとは思わなかった。
(それに下へ行く程、空間が広くなってやしないか?)
そんなことがあるだろうか。
空気もいよいよ冷えてきて、シャルティは異空間に迷い込んでしまったような錯覚を覚えていた。
そして、とうとうロープが終わってしまった。
(うわ、こんなとこで宙ぶらりんかよ)
シャルティは下を見た。
まだ底は見えそうにない。
(このクレバス、何なんだ?)
やはり異常なのだ。
(イーファンとの思念は穴に入ってから使えなくなってるしな……)
困った……。
シャルティはロープにぶら下がりながらどうしたものか考えていたが、ふと下のほうで何かが動いたような気がして見下ろした。
しかし暗闇ばかりで何も見えない。
(気のせいか)
そう思った時、ふらっと闇が動いた。
(やっぱり何かいる!)
瞬間、突風が下から吹き上げてきた。
突然の強い風にシャルティは身構えることもできず、ロープに掴まっているだけで精一杯だった。
ぶらんぶらんと振り子のように揺れるシャルティ。
突風は間を置きながら、何度も何度も彼を襲った。
振り落とされまいと必死に耐えるシャルティだったが、いかに鍛えている彼といってもやはり限界はあった。
振られる度に腕が痺れ、握力がなくなっていく。
シャルティの体が下がる度にロープが鳴る。
美しかった氷の水色はいつの間にかなくなり、次第に暗闇が穴を支配するようになっていった。
見上げれば、空も随分狭い。
大分下りてきたのだ。
けれど、まだ底は見えなかった。
(ロープがもたないかな、やっぱり)
クレバスがここまで深いとは思わなかった。
(それに下へ行く程、空間が広くなってやしないか?)
そんなことがあるだろうか。
空気もいよいよ冷えてきて、シャルティは異空間に迷い込んでしまったような錯覚を覚えていた。
そして、とうとうロープが終わってしまった。
(うわ、こんなとこで宙ぶらりんかよ)
シャルティは下を見た。
まだ底は見えそうにない。
(このクレバス、何なんだ?)
やはり異常なのだ。
(イーファンとの思念は穴に入ってから使えなくなってるしな……)
困った……。
シャルティはロープにぶら下がりながらどうしたものか考えていたが、ふと下のほうで何かが動いたような気がして見下ろした。
しかし暗闇ばかりで何も見えない。
(気のせいか)
そう思った時、ふらっと闇が動いた。
(やっぱり何かいる!)
瞬間、突風が下から吹き上げてきた。
突然の強い風にシャルティは身構えることもできず、ロープに掴まっているだけで精一杯だった。
ぶらんぶらんと振り子のように揺れるシャルティ。
突風は間を置きながら、何度も何度も彼を襲った。
振り落とされまいと必死に耐えるシャルティだったが、いかに鍛えている彼といってもやはり限界はあった。
振られる度に腕が痺れ、握力がなくなっていく。


