ぱたりと腕が床に落ちた。
ひとりの兵士が駆け寄る。
「気を失ったようです」
「ふん。最後まで厄介をかけおって。その辺の野に捨てて来い」
「は」
ヘラルドはもうシドに興味をなくしたのか、数人の兵士に抱え上げられ連れて行かれるシドを見送ることもせず、革張りの椅子にふんぞり返った。
「ここまで長かった」
だが、本番はこれからだ。
「見ていろ、貴様らに地獄を味あわせてやる」
シドは気を失ったままの状態で、郊外の荒れ野に放置された。
僅かばかりの銭と食料が脇に置かれてあった。
これが、漆黒の総帥と怖れられた男の、なれの果てだった。
ひとりの兵士が駆け寄る。
「気を失ったようです」
「ふん。最後まで厄介をかけおって。その辺の野に捨てて来い」
「は」
ヘラルドはもうシドに興味をなくしたのか、数人の兵士に抱え上げられ連れて行かれるシドを見送ることもせず、革張りの椅子にふんぞり返った。
「ここまで長かった」
だが、本番はこれからだ。
「見ていろ、貴様らに地獄を味あわせてやる」
シドは気を失ったままの状態で、郊外の荒れ野に放置された。
僅かばかりの銭と食料が脇に置かれてあった。
これが、漆黒の総帥と怖れられた男の、なれの果てだった。


