「私が出る」
「いけません、閣下。御身にもしものことがあれば」
「そんなことを言っている場合じゃないだろう?少将。苦戦している今、兵士の士気を上げるためには、私が前線に出なくては」
「しかし!閣下がおられてこその帝国軍です。どうか行動は慎重になさってください」
「少将」
「は」
「こうしている間にも、兵士どころか民間人の命までが失われている。こんなことは早くやめさせなければならない。
同盟側が何を考えているか。もはや明らかだ。帝国をあくまで滅ぼしたいというのだろう。だが、民間人の犠牲を許すことは出来ない。だから、私が前線に立ち、同盟との接触を試みる」
「……私は、反対です」
「少将」
「閣下は前線に行かれるべきではありません」
「まだ、そんなことを?」
「閣下は本営にいて頂かなければ困ります。ここで全軍を指揮して頂かなくては……。私が閣下の代わりに参ります。ですから、ですからご指示頂ければ全力で、同盟と接触致します」
「……ハウレン少将」
「は」
「相手は、シド・フォーンだ」
「存じています」
「私の親友だった男だ」
「はい……」
「彼と話をするのは私でなければならない」
「……」
「彼が帝国を敵視するに至った原因には、私にも責任の一端があるのだ。だから、私が行かなくてはならないんだ」
「……」
「君は本営を頼む。首都が本格的に攻撃されれば、君のように冷静に判断できる男がいたほうがいい。
首都防衛の、全権を君に託す」
カイルはハウレン少将の肩を軽く叩いて、司令官室を出て行った。
「いけません、閣下。御身にもしものことがあれば」
「そんなことを言っている場合じゃないだろう?少将。苦戦している今、兵士の士気を上げるためには、私が前線に出なくては」
「しかし!閣下がおられてこその帝国軍です。どうか行動は慎重になさってください」
「少将」
「は」
「こうしている間にも、兵士どころか民間人の命までが失われている。こんなことは早くやめさせなければならない。
同盟側が何を考えているか。もはや明らかだ。帝国をあくまで滅ぼしたいというのだろう。だが、民間人の犠牲を許すことは出来ない。だから、私が前線に立ち、同盟との接触を試みる」
「……私は、反対です」
「少将」
「閣下は前線に行かれるべきではありません」
「まだ、そんなことを?」
「閣下は本営にいて頂かなければ困ります。ここで全軍を指揮して頂かなくては……。私が閣下の代わりに参ります。ですから、ですからご指示頂ければ全力で、同盟と接触致します」
「……ハウレン少将」
「は」
「相手は、シド・フォーンだ」
「存じています」
「私の親友だった男だ」
「はい……」
「彼と話をするのは私でなければならない」
「……」
「彼が帝国を敵視するに至った原因には、私にも責任の一端があるのだ。だから、私が行かなくてはならないんだ」
「……」
「君は本営を頼む。首都が本格的に攻撃されれば、君のように冷静に判断できる男がいたほうがいい。
首都防衛の、全権を君に託す」
カイルはハウレン少将の肩を軽く叩いて、司令官室を出て行った。


