いずれにせよ、皇女はカイルの告白を引き出すことに成功したのだ。
「さあ、次はアニーシャさまの番です」
「わたくしは、誰も好きじゃないわ」
平然と言ってのける彼女に、カイルは苦笑した。
「本当なのよ。本当にわたくし、好きな人いないもの」
「では、私との結婚を拒まれるのはどうしてです?」
「……怖いの」
「怖い?」
「ええ、そうよ。わたくし、怖いの。わたくしと結婚することで、あなたは皇帝になれる。そうなれば、この国はきっと持ち直すでしょうね。また、かつての栄光を取り戻すことができるかもしれない。
でも、でも、その先には何があるの?また同盟と戦争するの?あなたは軍人だもの。そういう選択をしてもおかしくない。
その時になって、わたくしはあなたと結婚したことを後悔するでしょうね。あなたが皇帝になるきっかけを作ったのはわたくしだもの。
同盟とふたつの勢力が成り立つなんてことはないんだもの。きっとまた世界の覇権を巡って戦争になる。そしてまた多くの人が命を落とすんだわ。
わたくしはそれが嫌なの。もう戦争なんて、嫌なの。
誰にも死んでほしくない。ずっとこのまま平和であってほしい。だったら、あなたが皇帝になる必要はないでしょう?ずっと同盟に入ってればいいじゃない。同盟の中の一国でもいいじゃない。どうして帝国の栄光にこだわるの?」
「さあ、次はアニーシャさまの番です」
「わたくしは、誰も好きじゃないわ」
平然と言ってのける彼女に、カイルは苦笑した。
「本当なのよ。本当にわたくし、好きな人いないもの」
「では、私との結婚を拒まれるのはどうしてです?」
「……怖いの」
「怖い?」
「ええ、そうよ。わたくし、怖いの。わたくしと結婚することで、あなたは皇帝になれる。そうなれば、この国はきっと持ち直すでしょうね。また、かつての栄光を取り戻すことができるかもしれない。
でも、でも、その先には何があるの?また同盟と戦争するの?あなたは軍人だもの。そういう選択をしてもおかしくない。
その時になって、わたくしはあなたと結婚したことを後悔するでしょうね。あなたが皇帝になるきっかけを作ったのはわたくしだもの。
同盟とふたつの勢力が成り立つなんてことはないんだもの。きっとまた世界の覇権を巡って戦争になる。そしてまた多くの人が命を落とすんだわ。
わたくしはそれが嫌なの。もう戦争なんて、嫌なの。
誰にも死んでほしくない。ずっとこのまま平和であってほしい。だったら、あなたが皇帝になる必要はないでしょう?ずっと同盟に入ってればいいじゃない。同盟の中の一国でもいいじゃない。どうして帝国の栄光にこだわるの?」


