唖然とするアニーシャを、カイルは面白そうに見返している。
自分で訊いておきながら、考えても見なかった答えに驚いたようだった。
「異世界の少女って……確か亡くなったって、兄さま仰ってたわ」
「ええ、そうです」
「それなのに?!」
「彼女がここにいなくても、私にとって彼女は特別な存在なのです」
アニーシャは、異世界から来た少女が死してなお彼の心にあり続けていると思っただろう。
しかしカイルは彼女が生きていることを知っている。
生きて、世界を救うその時まで、この世界にい続けると知っている。
彼はガルーダで会った少女を思い出していた。
変わらず、その瞳は強い意志で輝いていた。
「優しい目をしてるね」
「え?」
「今までに見たことないよ、カイルのそんな表情」
「……そう、ですか?」
自分はそんなにいつも難しい顔をしていただろうか、とカイルは思う。
「そうよ。あなた、その人のこと、すごく好きなのね」
「……」
面と向かって言われると、さすがに赤面してしまう。
「でも、亡くなったんでしょう?」
「それでも……」
「そう。そうなの」
考え込んでしまったアニーシャを見つめながら、カイルは思った。
何故、この娘には秘匿し続けてきた自分の気持ちを告白してしまったのか。
そうしなければ話が進まなかったせいもあるが。
もしかしたら自分の中に隠し続けるには、蘭への想いが強くなりすぎていたのかもしれない。
それが、アニーシャ言葉をきっかけに溢れ出してしまった?
自分で訊いておきながら、考えても見なかった答えに驚いたようだった。
「異世界の少女って……確か亡くなったって、兄さま仰ってたわ」
「ええ、そうです」
「それなのに?!」
「彼女がここにいなくても、私にとって彼女は特別な存在なのです」
アニーシャは、異世界から来た少女が死してなお彼の心にあり続けていると思っただろう。
しかしカイルは彼女が生きていることを知っている。
生きて、世界を救うその時まで、この世界にい続けると知っている。
彼はガルーダで会った少女を思い出していた。
変わらず、その瞳は強い意志で輝いていた。
「優しい目をしてるね」
「え?」
「今までに見たことないよ、カイルのそんな表情」
「……そう、ですか?」
自分はそんなにいつも難しい顔をしていただろうか、とカイルは思う。
「そうよ。あなた、その人のこと、すごく好きなのね」
「……」
面と向かって言われると、さすがに赤面してしまう。
「でも、亡くなったんでしょう?」
「それでも……」
「そう。そうなの」
考え込んでしまったアニーシャを見つめながら、カイルは思った。
何故、この娘には秘匿し続けてきた自分の気持ちを告白してしまったのか。
そうしなければ話が進まなかったせいもあるが。
もしかしたら自分の中に隠し続けるには、蘭への想いが強くなりすぎていたのかもしれない。
それが、アニーシャ言葉をきっかけに溢れ出してしまった?


