久遠の絆

蘭は反応しない。


彼が大腿部に手を伸ばした時も無反応だった。


ただされるがままになっている。


『父』は息を荒げながら、片手でシャツのボタンを外していった。


それでも蘭は微笑んだまま、意識は遥か遠くへと飛んでいるようだった。


どうでもいい。


そう思ってでもいるのか。


まさに自暴自棄という言葉がふさわしかった。


彼は空いた胸元に手を差し入れ、彼女の胸を直に触った。


その手は氷のように冷たくて、その時ばかりは蘭はびくりとしたけれど、それでも反応を示したのはその時だけ。


あとはまたベッドに深く身を沈め、天井の装飾を虚ろな眼で眺めている。


どれほどまさぐられようと、弄ばれようと、蘭は意識がないのではないかと思うほどに無反応だった。


しかしそれとは反比例して『父』の興奮は増していくようだった。


化け物じみた狂気を瞳に浮かばせて、彼は自らを高みへと上らせていく。


とうとう下着も剥ぎとろうというのか、彼が下腹部に手を伸ばした。


その時だった。


瑠璃の石がピカピカと点滅を始めたのだ。


「ううっ……」


その光を見た途端、彼は苦しみ始めた。


けれどそれ以上光が強まらない。


それを見て取ったのか、彼は顔を歪ませながらも再び行為へと戻った。


この程度の光ならば耐えられるということだろう。


「ラン、久々だね……」


と優しげに声をかけた。


そして……。


『父』の顔が喜悦に歪んだ。