久遠の絆

◇◇◇




蘭はシドと共にいた。


このところシドは頻繁に蘭を傍に置くようになった。


それを快く思わない者があっても、気にする様子はまったくない。


「お前が傍にいると言ったんだろう?」


蘭もそう言われれば断ることはできず、この日も昼食を共にしていた。


「大事な日に、同盟のお偉いさんといなくていいの?」


そう訊いてはみたけれど、


「そんなこと、お前が気にしなくていい」


と、いとも簡単に一蹴されてしまった。


「そ、そうなの?」


すっかりタメ口になってしまったけれど、それはふたりでいる時は、シドが総帥としての顔を脱ぎ捨ててしまうからだった。


本当に普通の男友達と話しているような感覚になってしまう。


とは言え、男友達なんて、シドが初めてだったけれど……。


男性に対する苦手意識はまだ消えない。


今も蘭の心の中に燻り続けていた。


それでもシドやカイルに親しみを感じるのは、彼らが綺麗過ぎて、あまり男性を感じないからかもしれなかった。


「何を考えてる?」


「え?」


「さっきから進んでない」


「あ……」


シドの皿はすでに半分以上なくなっているのに、蘭のはまだ出された時とあまり変わらない状態だった。


「う、ううん。ただね。ただ、シドとこんなに仲良くなれて嬉しいなって、思ってたの」


「……」