夢の中をたゆたうように、蘭は柔らかな地面の上を歩いていた きれいなところだな~ ぼんやり霞のかかったような空間だった 視界はいいとは言えない けれどそれは不快ではなく、むしろ落ち着くものだった 歩き続けていると花畑に辿り着いた 足の踏み場に困るほど真っ白い花が咲き乱れている 霞で見えないが、おそらく一面花でいっぱいなのだろう 蘭はその花畑を目的もなくそぞろ歩いていた きれいだな~ ずっとここにいたいな~ そんなことを思っていた するとある時ずきりと手首が痛んだ