久遠の絆

着替えをすませ、窓辺に立つと、リリカが言ったよりは一日遅れで雪が積もっていた。


「うわ~」


どこもかしこも、すべてが白い雪の世界。


木々は真っ白くて丸い帽子を被り、微かに見える街の家家も屋根が白く光っている。


「こんな雪見たの初めて~」


早く外に行きたくなって、リリカを促して部屋を飛び出した。


「ランさま。せめてコートをお召しください」


リリカはコートを手に持って蘭を追いかけるけど、舞い上がっている蘭はまったく意に介そうとしない。


しかし裏へと通じる扉を開けると、ようやく蘭もコートを着なくては外には出られないことを悟った。


「さ、寒~」


「当たり前です。雪が降るくらいなんですから、寒いに決まってます」


「は~い」


今度は蘭も素直にコートを羽織ったのだった。


足元は、中にふわふわの毛が敷き詰められた厚手のブーツ。


これなら雪の中を歩いても安心だった。


「わあ、わたし、こんなの初めて」


降り積もったばかりの新雪は、柔らかくて、踏んでも手応えがない。


蘭は童心に戻ったように足跡を付けては喜んだ。


このあとの大事な計画さえなければ、もっと遊んでいたいけど。


彼女にそんな時間はないのだ。