久遠の絆

「何も、危ないことはないと思うから、心配しないでくださいね」


きっとこの老女のことだから何でもお見通しなんだろうけど。


蘭はそれでも心配を掛けたくなくてそう言った。


「あなたを信じてるわ」


「……」




信じてる。


たったそれだけの言葉で、わたしは何倍も強くなれる。


そう感じた。


ここには見守ってくれる人がいる。


何があってもわたしを待っててくれる人がいる。


だからわたしはがんばれるんだ。







黄昏てきて、蘭はナイルターシャの小屋をあとにする。


一歩一歩小道を行きながら、蘭はは明日に向けて力が湧いてくるのを感じていた。


リリカと落ち合い部屋に向かう際、何気なくヘラルドの動向について訊いてみた。


「さあ、わたしもあまり詳しくは知らないんですが……」

と小首を傾げながらも、

「でも今夜からはおひとりで同盟の会議に出席すると伺っています」

と言った。


カイゼライトの言ったとおりだった。


「帰るのは?」


「さあ、でも一晩でお帰りになることはないんじゃないでしょうか。いつも大抵会議の時には2・3日開けられますから。……何かありましたか?」


さすがに不審に思ったのか、リリカがそう尋ねて来たので、

「う、ううん。このところヘラルドさん見てないから、どうしたのかなあって思って。忙しいんだね」


「そうですね。わたしどもとは立場が違いますから」


リリカは不信感をなくしたのか笑顔になってそう言った。