久遠の絆

部屋に戻り蘭が夕食を済ませると、リリカはすべての窓と扉の施錠を確認する。


それが終わると隣の部屋に引っこんでしまう。


だから夜は割と自由にできた。


部屋の中だけだけど。


寝間着に着替え、ベッドに寝転がると、蘭は先程の紙片を取り出した。


明かりはベッドサイドのランプだけにしてあった。


少しどきどきしながら紙を開くと、そこには綺麗な文字が連なっている。


「えっと……明日夕刻よりヘラルド単独で外出。シドひとり。明後日早朝隠れ家へ」


カイゼライトの話を聞いてから一週間あまり。


ついに来た。


もう胸のドキドキを抑えることはできない。


(どうしよ。今夜は眠れないかも)


思ったとおり、興奮で目が冴えてしまった。


蘭は寝返りを繰り返しながら悶々とし、明け方ようやくうとうとできたのだった。