久遠の絆

「この子も成長しているのよ、良い方にね」


「成長、ですか?」


「そう。あなたの力に呼応するように、この子も力を増していくのです」


「わたしの、力?」


まだよく分からなかった。


石がわたしの元にあるのは、石がわたしを選んだから。


でも石はもともと力を持っているんじゃないのだろうか。


「石は確かにそれ自体力を持っている特別なものです。なんと言っても、神が御作りになったものだから。でもね、その力も最初から強いわけではない。その石を持つ者と一緒に成長するものなのですよ。
だから、持つ者の精神に大きく作用される。邪念のあるものが持てば、その石は悪しき物になってしまうのです」


そう言って、ナイルターシャは悲しげに眉をひそめた。


「そういうことがあったんですか?」


あまりに悲しそうだったから蘭がそう問うと、ナイルターシャは首を振りながらまたすぐに笑顔を取り戻し、

「……あなたは、このところ頑張っているでしょう?」

と言った。


「あなたの頑張りに、瑠璃の石も応えようと頑張っている。あなたたちはお互いに成長途中だけど、でもきっと良いパートナーになると思うわ」


「ばばさまと緑の石みたいに?」


「ふふ。ええ、そうね」


蘭は瑠璃の石を見つめた。


自分がこの石に対してそんなに影響力があるなんて思ってもみなかった。


(本当にただ持ってるってだけじゃないのかもしれない)


また石が点滅した。


「うん、そうだね」



一緒にがんばろう。


お前が良い方に成長できるようにわたしも頑張るから。



石に対して、情が湧いてくる蘭だった。