久遠の絆

はあはあと荒い息を吐きながら、腕を上げ、指輪を見た。


あの大きな光はすでに消え、瑠璃の石はピカピカ点滅している。


まるで、もう大丈夫だよ、と言っているみたいだった。


「助けてくれたんだね」


この石にそんな力もあったなんて。


これで当分あいつは現れないかもしれない。


蘭は呆然としながら、その石を眺めていた。


「ラン様。そろそろお時間ですよ」


カチャリと扉が開いた。


その音で一気に現実へと戻って来た。


「どうかされましたか?」


怪訝そうにするリリカに笑顔を見せ、「ううん、何もないよ。行こうか」と言って歩き出す。


これからナイルターシャの小屋へと行くのだ。


(ばばさまに石の力のことを聞いてみよう)


そう思い、蘭の足は自然と速まっていた。










ナイルターシャはベッドに起き上がり、編み物をしていた。


彼女はそんな細かい作業が出来るまでに回復していた。


「おはようございます、ばばさま」


「おはよう、蘭。……何か、ありましたか?」


やはり老女には隠し事はできない。


蘭は先程あったことを包み隠さずナイルターシャに打ち明けた。


でも化け物の正体が父親だとはさすがに言えず、ナイルターシャもそのことに踏み込んでは来なかった。


「瑠璃の石に、あんな力があったんですね」


ナイルターシャはにこにこしている。