久遠の絆

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そもそも人付き合いが苦手なわたしが、シド・フォーンと親しくなるなんて、ほんとにそんなことできるんだろうか。


相手はあのシド・フォーンで、傍にはヘラルドがいて。


考えただけでも無理そうな気がしてくる。


でもやらなきゃだめなんだ。


人付き合いが苦手なんて、今に始まったことじゃないんだから。


そんなことあっちの世界にいた時から分かってた。


学校でもあまり友達のいなかったわたしは、教室でもいつもひとりで。


学校に行ってたのだって、家にいて酷いことをされるよりはずっとましだから。


ただそれだけの、要は避難場所だ。


友達なんてできなくたっていい。


学校でまで煩わしい人間関係に振り回されたくないもの。


だからわたしは極力存在を消し、クラスメートもわたしに関心を寄せることはなかったんだ。


その孤独感が心地良かった。





でもこの世界に来たら。


わたしには自然と大好きな人たちができていた。


主にダンドラークの人たちだけど。


でもばばさまも大切だし、リリカも少しなら好きだ。


わたしがそんな風にためらいなしに人に心を開けるなんて、自分でも驚きだった。


ひとりじゃないんだって、こんなにも嬉しいことなんだって分かってしまった。


だから。


シドにもひとりじゃないんだって、教えてあげたい。


あんなに心配してくれるお兄さんがいるんだもん。


絶対寂しくなんかないよ。


わたしもシドと仲良くなれるなら、本当になりたいって思うから。