久遠の絆

「嫌だよ、カイル。行かないで」


ひき止めようとする蘭にカイルは包み込むような笑顔を向けている。


「いつもあなたのことを思っています。片時も忘れたことはない」


「……」


「どうか信じていて欲しい。その日まで、どうか元気で」


「カイル、わたしも頑張るよ!だから、だから」


それ以上は嗚咽に紛れて言うことができなかった。



「蘭さま、あなたは私の大切な……」



カイルの気配が消えた。


蘭は泣きじゃくる自分のことをどうすることもできずに、またひとり、草原の風に吹かれていた。