ヘラルドに一発お見舞いしないと気が済まないと思っていたはずなのに、いざ怒り心頭の彼を前にすると、そんな気持ちはどんどん萎んでいってしまった。
(だって、怖いよ~)
ある意味、シドよりも怖い存在。
それがヘラルドだ。
「待って、ヘラルド。彼女は悪くない。引き止めたのは俺なんだから」
するとヘラルドはその険しい視線をそのままシドにも向けた。
「ここには私以外の人間を入れないことになっていましたよね」
するとシドは俯いた。
体の横に下ろしたこぶしをぎゅっと握り締めている。
「どうしても、一緒に食事をしたかったんだ」
「……」
ヘラルドはそんなシドをしばらく見つめていた。
苛立ちと諦めが、その瞳の中に浮かんでは消えているように思えた。
「では、今日だけ特別です。今後いっさい他のものをここには入れないこと。いいです
ね」
「……」
「シドさま?」
「……」
視線を下げたまま返事をしないシドに、ヘラルドはあきらかに苛立っている。
「あ、あの、どんな事情があるのか知りませんけど、シドさん、寂しいって言ったんです。もっといろんな人が出入りしても構わないんじゃないかな?」
思わず言ってしまうと、
「あなたには関係ないことだ」
ヘラルドは蘭を見ることなく、そう言い放った。
怒りを抑えているような声はかすかに震えていた。
「……ごめんなさい……」
「とにかく、あなたはここから出て行ってくれ」
「え?」
(だって、怖いよ~)
ある意味、シドよりも怖い存在。
それがヘラルドだ。
「待って、ヘラルド。彼女は悪くない。引き止めたのは俺なんだから」
するとヘラルドはその険しい視線をそのままシドにも向けた。
「ここには私以外の人間を入れないことになっていましたよね」
するとシドは俯いた。
体の横に下ろしたこぶしをぎゅっと握り締めている。
「どうしても、一緒に食事をしたかったんだ」
「……」
ヘラルドはそんなシドをしばらく見つめていた。
苛立ちと諦めが、その瞳の中に浮かんでは消えているように思えた。
「では、今日だけ特別です。今後いっさい他のものをここには入れないこと。いいです
ね」
「……」
「シドさま?」
「……」
視線を下げたまま返事をしないシドに、ヘラルドはあきらかに苛立っている。
「あ、あの、どんな事情があるのか知りませんけど、シドさん、寂しいって言ったんです。もっといろんな人が出入りしても構わないんじゃないかな?」
思わず言ってしまうと、
「あなたには関係ないことだ」
ヘラルドは蘭を見ることなく、そう言い放った。
怒りを抑えているような声はかすかに震えていた。
「……ごめんなさい……」
「とにかく、あなたはここから出て行ってくれ」
「え?」


