☆☆☆
テーブルに並べられたブランチ。
「あまり食べられないんだ」
と言い訳をしながら、自分の前には小皿に載せられたイチゴを置いた。
反対に蘭の前には、焼きたてのパンやスープ、サラダなどが所狭しと並べられていた。
積極的に同席を勧められ、断るに断れず、結局食卓についてしまった蘭だった。
「ほ、ほんとに、それだけですか?」
シドはすこしだけ寂しそうに目を伏せ、
「いつもひとりだから……」
と呟いた。
「え?」
聞き返そうとすると、
「さ、スープが冷めるよ。食べて」
と話題を変えるように明るく言った。
促されスプーンを取ったが、シドの言葉が気になって、食べ物が思うように喉を通ってくれない。
『いつもひとりだから……』
それって、寂しいってこと?
シド・フォーンが?
まさか、そんなこと!
ちらりと彼の顔を盗み見た。
蘭が見ているとは思っていないのか先程までの朗らかさは影を潜め、濃い憂いの色がその秀麗な顔に浮かんでいた。
息を飲んだ。
同時に口の中でもごもごと噛んでいたパンを喉に詰まらせてしまった。
「ん……ん」
トントンみぞおちの辺りを叩きながらコーヒーの入ったカップに手を伸ばすと、すっと目の前に差し出された。
テーブルに並べられたブランチ。
「あまり食べられないんだ」
と言い訳をしながら、自分の前には小皿に載せられたイチゴを置いた。
反対に蘭の前には、焼きたてのパンやスープ、サラダなどが所狭しと並べられていた。
積極的に同席を勧められ、断るに断れず、結局食卓についてしまった蘭だった。
「ほ、ほんとに、それだけですか?」
シドはすこしだけ寂しそうに目を伏せ、
「いつもひとりだから……」
と呟いた。
「え?」
聞き返そうとすると、
「さ、スープが冷めるよ。食べて」
と話題を変えるように明るく言った。
促されスプーンを取ったが、シドの言葉が気になって、食べ物が思うように喉を通ってくれない。
『いつもひとりだから……』
それって、寂しいってこと?
シド・フォーンが?
まさか、そんなこと!
ちらりと彼の顔を盗み見た。
蘭が見ているとは思っていないのか先程までの朗らかさは影を潜め、濃い憂いの色がその秀麗な顔に浮かんでいた。
息を飲んだ。
同時に口の中でもごもごと噛んでいたパンを喉に詰まらせてしまった。
「ん……ん」
トントンみぞおちの辺りを叩きながらコーヒーの入ったカップに手を伸ばすと、すっと目の前に差し出された。


