久遠の絆

「いった~」


体中打ち身だらけだ。


「でも打ち身で済んだだけマシだよね」


腰やら腕やらを擦っていると、警備兵が階段を駆け下りてくる音が聞こえて来た。


痛がっている場合ではない。


(行かなきゃっ!)


そうなると、不思議なことに痛みをスッと忘れた。


自分でも思いがけず、足が前へと進んでくれる。


どれくらいトンネルを進んだのか分からない。


薄暗い中では距離感が乏しくなる。


警備兵が追いかけてくる気配も、いつの間にかなくなっていた。


(ナイルターシャさまのとこに戻ったのかな……?)


ヘラルドがどうして自分とナイルターシャを閉じ込めるようなことをしたのかも分からない。


それを含めて、全部問い質してやるつもりだった。