久遠の絆

でもその度に、石は冷たく彼女を突き放す。


答えは自分で見つけろ、とでも言うように。


「厳しいね」


本当に厳しい。


「わたし、どうしたらいいんだろう……」


尋ねても、答えてくれるものは、やはりいないのだった。




ガサガサガサ




突然植え込みがざわめいた。


身を硬くして、そちらを見つめる蘭。




ガサガサガサ




何かがこちらに近づいて来る?


(に、逃げなきゃ!)


恐怖に顔を引きつらせながら、蘭は立ち上がり走り出そうとした。


「キャッ」


その途端、足がもつれて転んでしまった。


「いった~」


「誰かそこにいるのか?」


したたかに打ち付けた額をさすりながら声のした方を見ると、逆光でシルエットだけが浮かび上がっていた。


「ギ」


叫びそうになった口を、すばやく手でふさがれた。


「静かに。怪しい者じゃないから」


十分怪しいですが?


しかし冷えた体が相手と密着している間に温まっていくにつれ、相手が生身の人間だということに蘭は安堵するのだった。