久遠の絆

「お前は処分を待つ身。これ以上勝手な振る舞いは許されない。おとなしくここで閣下のお帰りを待つんだ」


それは命令だった。


組織に属するものは、決して逆らうことは許されない。


「でも少将」


それでもニアスは抵抗を試みた。


「彼らには一刻を争うことなんです!何とか話だけでも聞いてはいただけませんか?!」


「……くどい。何度同じことを言わせる。民間人の要望をすべて聞いていては切りがないだろう?ここまでだ」


突き放すように言って、少将は踵を返した。


カッカッと軍靴を鳴らして去って行く。


ニアスにそれを引き止めることなど出来なかった。


「やっぱりね……」


マヤのひと言が痛い。


今度はどんな目で見られるのか。


そう思うと振り返るのが怖かった。


そうして身を硬くしていると、


「ニアス、ありがとう」


「え?」


マトの思わぬ言葉に、ニアスは振り向いていた。


マヤも驚いたように兄を見ている。


「なんで……?」


「ニアスは自分のできるだけのことをしてくれたんだ。感謝してるよ」


「でも、結局無駄足だったんだよ、兄さん!」


「マヤ、それは彼にも分からなかったことだ。それは責めていいことじゃないよ。
……俺達は結局最下層の人間だということなんだ……」


「……」


ニアスは唇を噛んだ。