「……」
マヤは黙り込んだ。
ややして。
「ごめん」
と視線は地面に落としたまま、ぼそりと言った。
「ごめんな、ニアス。こいつ、頭に血が上ったら訳分からなくなる性質で」
マトは申し訳なさそうに謝ったが、ニアスはふるふると首を振って、
「マヤさんの言うこと、分かるから……」
彼女がパッと顔を上げた。
「分かるって、何が分かるの?あんたに何が分かるのよ!」
「マヤ……」
今彼女に何を言っても通じることはないらしい。
そして。
(きっと彼女とは相性最悪なんだ)
ニアスはそう思うことで、自分を慰めることにしたのだった。
まだ治まりきらぬマヤは、今度はさっさと先を歩いている。
もう随分離れてしまった。
「ほんとにねえ、はっきりしてる妹だから……」
けれどそんな妹を、彼が心底大事に思っているのだということはひしひし伝わってくる。
「マトさん、連れて行かれたのって、ばばさまと女の子だって。その女の子のこと、村
の人たちは知らないみたいだったけど……」
歩みを進める中で、ニアスはもっとも気になっていることを尋ねてみた。
しかしマトはまた、だんまりを決め込んでしまった。
マヤは黙り込んだ。
ややして。
「ごめん」
と視線は地面に落としたまま、ぼそりと言った。
「ごめんな、ニアス。こいつ、頭に血が上ったら訳分からなくなる性質で」
マトは申し訳なさそうに謝ったが、ニアスはふるふると首を振って、
「マヤさんの言うこと、分かるから……」
彼女がパッと顔を上げた。
「分かるって、何が分かるの?あんたに何が分かるのよ!」
「マヤ……」
今彼女に何を言っても通じることはないらしい。
そして。
(きっと彼女とは相性最悪なんだ)
ニアスはそう思うことで、自分を慰めることにしたのだった。
まだ治まりきらぬマヤは、今度はさっさと先を歩いている。
もう随分離れてしまった。
「ほんとにねえ、はっきりしてる妹だから……」
けれどそんな妹を、彼が心底大事に思っているのだということはひしひし伝わってくる。
「マトさん、連れて行かれたのって、ばばさまと女の子だって。その女の子のこと、村
の人たちは知らないみたいだったけど……」
歩みを進める中で、ニアスはもっとも気になっていることを尋ねてみた。
しかしマトはまた、だんまりを決め込んでしまった。


