久遠の絆

そこに穿たれた穴が噴火口のように赤く光っている。


そしてその中に何かが集まっていた。


空気中の粒子がすべてそこに集まっているのだ。


それが見えた。




「急げ!来るぞ!」






しかし。


熊の怒号が全軍に伝わる前に、同盟軍の秘密兵器『高密度粒子砲』が放たれた。


微細な素粒子が、物質の原子を破壊しながら通り過ぎていく。


なす術など、なかった。


閃光に目を閉じ、それが終わるのを待つしかなかった。


ようやく光が薄れ、瞼を開けた人々の目に映ったものは。


帝国軍の艦船の半分が、そして眼下に広がるジャングルのほとんどが、一瞬にして消滅した前線の姿だった。






「シドーーーっ!!

お前はそこまでして、帝国を亡きものにしたいのか……っっっ!!」





熊の血を吐くような叫びがこだまする。





その傍らで、ニアスはただ呆然と立ち尽くしていた。