久遠の絆

何か重い過去のありそうな蘭。


それを聞いて、自分もその重荷を背負うことになるのが嫌だった。


(だとすれば、私は最低だな……)


今からでも間に合うだろうか。


もっと彼女の心に寄り添うことができるなら、自分も人間として成長できるかもしれない。


そんなことをカイルは考えていた。
















炊事場の方からカチャカチャと音がする。


お茶を淹れるだけにしては時間が掛かっているため、何かつまめる物を用意してくれているのかもしれなかった。


(わたしも手伝った方がいいのかな)


そう思い、カイルに確認しようと横を向いた。


その秀麗な顔に、濃い影が落ちていた。


心臓がきゅっと痛んだ。







どうして




どうしてこの人は……




いつも何かを胸に閉じ込め、それを一人で抱えているのだろう