ナイルターシャは何を言おうとしているのか。
考えても蘭にはまったく分からず、ただ彼女の話を漏らさないように聞くことしかできなかった。
分かるのは、ナイルターシャが先程までの鬼気迫る怖ろしい雰囲気を捨て去り、今はどこか寂しげであると言うことだけだった。
(わたしを“贄”と呼び、殺そうとした人だというのに、なんでだろう、側にいてあげたくなる)
これが本来のナイルターシャの姿なのだろうか。
この神殿の中の異空間で暮らしてきたことを後悔しているようにも聞こえた。
「……さてさて、いつまでも愚痴を零していても仕方ない。本題に入ろうかね」
自分の気持ちを切り替えるようにそう言って、ナイルターシャはにっこり微笑み、蘭と
カイルの顔を交互に見比べながら言った。
「あんたがなんで生きているのか。それを知りたいと思っているんだろう?」
「あれはぜ~~んぶ芝居だよ」
「「 は? 」」
そこで件の女性はう~んと伸びをして、
「ひさびさ大芝居を打ったから、ちと疲れたな」
と吐息混じりに言ったのだった。
考えても蘭にはまったく分からず、ただ彼女の話を漏らさないように聞くことしかできなかった。
分かるのは、ナイルターシャが先程までの鬼気迫る怖ろしい雰囲気を捨て去り、今はどこか寂しげであると言うことだけだった。
(わたしを“贄”と呼び、殺そうとした人だというのに、なんでだろう、側にいてあげたくなる)
これが本来のナイルターシャの姿なのだろうか。
この神殿の中の異空間で暮らしてきたことを後悔しているようにも聞こえた。
「……さてさて、いつまでも愚痴を零していても仕方ない。本題に入ろうかね」
自分の気持ちを切り替えるようにそう言って、ナイルターシャはにっこり微笑み、蘭と
カイルの顔を交互に見比べながら言った。
「あんたがなんで生きているのか。それを知りたいと思っているんだろう?」
「あれはぜ~~んぶ芝居だよ」
「「 は? 」」
そこで件の女性はう~んと伸びをして、
「ひさびさ大芝居を打ったから、ちと疲れたな」
と吐息混じりに言ったのだった。


