久遠の絆

なんという侮辱だろう。


けれど蘭には、それに抗うような気力はなく、注がれるその侮辱を身に浴びるだけ。


(だって、この人の言っていることは当たっている)



わたしは



生きている価値のない



ちっぽけな人間……




「仕上げといこうかね」


そう告げると、ナイルターシャは座り込む蘭の頭上に手をかざした。



ブワン



また金属質な音がしたかと思うと、目も眩まんばかりの光が球体の中を満たした。


思わず目を閉じると、ナイルターシャが口の中で何かを呟いているのが聞こえた。


もっとよく聞こうと耳を澄ますと、その途端、蘭はさらなる光に包まれ、まるで乳の中
を漂っているかのようにふわりと体が浮いたのだ。


「いや!」


小さく叫んでも、誰も止めてくれるものはない。


それどころか、口を開いたと同時に光の塊が口の中へどっと入ってきて、息が止まりそうになった。


「さあ、神の御許へ」


苦しくて、光の中で手足をばたつかせている蘭。


それを満足そうに見つめるナイルターシャ。


そこは当事者以外入ることを許されない、密閉空間。


「お行き」


最後の仕上げとばかりにナイルターシャが両の手を天へとかざした。