「もぉー…っ!最悪……。」




とりあえず、途中の公園のベンチに屋根があったから良かったけど…。




なんなの、この雨が降ってくるタイミング。




朝の天気予報で、雨なんて言ってなかったじゃんか!




当てになんない…。




「全身びしょ濡れ…」




濡れた部分を手で、パンパンと叩いた。




どうしようかな…。




この雨の様子じゃ止む気配はしないし、もっと土砂降りになってる気がする。




濡れて帰るしか無いのかな。




そう覚悟を決めて、ベンチから立とうとした時。




あるものが目に入った。