「やっぱりな。 取り敢えず、場所移動するから車に乗れ」 そう言って戒は、助手席のドアを開けてくれて私は「ありがとう」と言って静かに車に乗った。 そのあと、車はどこかに走り始めたけれど 一体どこに行くのだろう。 車内はお互い無言で静か。 音楽もラジオも流れておらず、本当の無音状態だった。 しばらくして車は停まった。 「お墓?」 なぜだか停まったのは、どこかの墓地。 イマイチわからないんだけど……。