先輩の過去を聞いたのはそれから少しだった後。
あたしが一輝くんに会いに行く少し前に、先輩から話があると言われ部屋に行った時に全てを聞いた。
先輩には中学の頃、大好きだった彼女がいたこと。
その彼女…真莉愛さんに本当は愛されていなかったこと。
そして……
そんな現実が嫌で、
二度と同じ想いをしたくなくて逃げたこと。
先輩の過去は想像していたよりもずっと辛くて。
そんな思いを1人で抱えてきたんだと思うとあたしまで涙が出そうだった。
「次はどうしよっか」
「そうですね…。まだ暗くなるまでは時間がありますし…」
「…!それならさ、プリクラ。撮らない?文化祭の時は撮れなかったし」
プリクラ、か。
「いいですけど…あたし、実はあまり撮ったことがなくて…」
「大丈夫大丈夫!俺がちゃんとリードするから」
「はい。…それなら」
「よし!決まりっ」
…と言うことで、あたしたちの次の行き先はゲームセンター。
翔斗先輩らしいデートコースだなってあたしは少し笑いを漏らした。
「ん?なに??」
「いえ!先輩らしいなって思って」
「何だよそれー(笑)」
「ふふっ」
「ほら、早く行こっ」
「あ、待ってくださいよ…!」
あたしは先を行く先輩を早足で追った。
「心音ちゃん心音ちゃん。ちょっとこっち来て」
プリクラ機の中にて。
あたしたち2人は絶賛撮影中。
わけも分からず先輩の方によると…



