だから…
「可愛いですよね」
「こいつも可愛いが…お前も、負けてねーよ」
もう分かったって、もういいってお前が言うまで俺は俺の言葉でお前に気持ちを伝え続ける。
「…急にそんな事言うの、だめです。恥ずかしくて先輩の顔、見れなくなっちゃうじゃないですか…」
何度だって。
☆*☆*☆*☆*☆
「暗くなってきましたね…」
「あぁ、そろそろ閉園の時間が来るんじゃないのか」
「もう、そんな時間なんですね…。楽し過ぎて時間の経過を忘れてました…」
「そんなに楽しかったのか?」
「はい!動物もたくさん見れましたし、先輩とも…たくさんお話できたので」
今のは…ちょっと、いやかなり可愛かった。
「…そうだな。最後に土産屋でも寄っていくか?」
そんな照れを誤魔化すように俺はそう促した。
「はい!」
「わぁ、こっちも可愛い…」
出口付近の土産屋に着いて約20分。
心音はずっと同じところから動かない。
それは…マスコットが並ぶグッズの前。
どうやら気に入ったものがたくさんあるらしい。
「先輩。どれがいいと思いますか?」
挙句、俺に意見を求める始末。
けれど…
「…どれも可愛いと思う」
聞く相手を間違っているのでは…。
「ですよね…。どうしよう……」
心音が悩んでいる間に、俺は店内を見て回ることにした。



